ソニーのデジタルペーパー DPT-CP1購入

 以前から注文していたソニーのデジタルペーパー、DPT-CP1がやっと手元にやってきた。前からA4サイズのDPT-RP1を使っていて、とても気に入っていたので、サイズが小ぶりに成り、気軽に持ち運びができるDPT-CP1はとても楽しみにしていた。
 早速セットアップし、以前iPad Proに使っていたB5サイズのノートカバーをつけた。またペンにはApple Pencilにつけていたクリップも取り付けた。まさにDPT-RP1をサイズダウンした感じだ。今回のCP1では自炊した和書を主に読むのが狙いだ。洋書の専門書だとどうしてもフォントサイズが小さいので、こちらは大画面のRP1の方が読みやすい。だが、和書だと、RP1ではかえって表示が大きくなりすぎて読みにくいのだ。その点CP1ならちょうどいいサイズだし、重さも軽い。Kindle Oasisよりもちょっと大きい感じなので、自炊本には最適なサイズだ。
 ソニーのデジタルペーパーが2台体制になっていいのは、片方を本のリーダーとして使い、もう片方をノートとして使うことができることだ。もちろん、ノートを表示しながら別のPDFを表示することはどちらのデバイスでもできるのだが、表示サイズが小さくなって、実用にはちょっと難しい。その点、今回のようにどちらもフルサイズでノートが表示できると、簡単にメモがとれる。
 いささか贅沢な環境なのかもしれないが、これでますます書棚の本を自炊する意欲がわいてくる。自宅の書斎からもずいぶん本がすくなくなった。今度は研究室の本をなんとかしていこうかなと思う。

f:id:msasaki1963:20180701110717j:image

 

f:id:msasaki1963:20180701110720j:image

もたないモバイル

 モバイルコンピューティングという考え方がずっと好きで、大学院生時代から、エプソンのワードバンクノート、東芝のSL-3100, SL-3200, あるいはMac Portableという7kgもあるものまで持ち歩いていた時期があった。技術革新のおかげで、それがHPのLX200で一つの理想型が生まれ、その後スマホになっていく。PCだって軽く小さく、バッテリーの持ちはよくなり、iPadの登場で、これもまた一つの理想型が生まれる。
 しかし…、である。モバイルをしようとすると、どうしてもあれもこれも持って行きたくなり、鞄の中身は一向に減らない。外付けキーボード、モバイルバッテリー、ポメラ、デジタルノート、iPad等々。モバイルコンピューティングは重たい荷物から解放してくれる救世主のはずなのだが、ついついバックアップが必要だから、いざというとき困るから…と、さらに詰め込んでしまう。
 だが、自分の生活の中で、一体どれだけ外で仕事をするというのだろうか?普段は研究室か自宅の書斎が仕事場だし、離れた名城公園キャンパスに行くのは週一回。あれこれ鞄に入れ込まなければならない必要性はないんじゃないだろうか。
 とはいえ、研究室でも自宅の書斎でも環境は一緒にしたい。そうだ、一緒にすればいいのである。そうすれば持ち歩く必要があるのは、せいぜいiPhoneだけだ。MaciPad Proも研究室、自宅の書斎の両方にある。ないのは、Sonyのデジタルペーパーとポメラくらいだ。デジタルペーパーはすでにDPT-CP1を注文済みだが、これだけはいつでも手元で記録できるノートとして持ち歩きたい。そうなるとあとはポメラだけか。
 研究室で使うポメラDM200はすでにある。あとは自宅用だけだ。こうして、もう一台のポメラを買ういいわけを自分の中に作り上げて、ガジェットの購入を画策している今日この頃である。

温故知新

 この数日、風邪を引き、久しぶりに熱まで出してしまった。仕事関連でも周囲に迷惑をかけることとなり、反省している。このところの暑さと涼しさの繰り返しの中で体がとうとうついて行かなくなったようだ。思っているほど、体は若くないのだと痛感する。
 先日、授業でおすすめの映画はないかと聞かれて、最近はあまり見ないが、自分が若い頃は「卒業」を何度も見た話をして、そのストーリーについても話をした。若い頃に感じる漠然とした不安、何かにすがりたい気持ちは50年くらい経た今でも通じるものがあると思う。
 「卒業」はダスティン・ホフマン出世作であり、この作品では確かMrs. Robinsonを演じたアン・バンクロフトがアカデミー助演女優賞を受賞したと思う(後で調べたら、思い違いだった)。中学から高校にかけて、テレビやビデオ、その後はDVDも購入して、何度も見たのだが、原作はCharles WebbのThe Graduateで、この表題は正確には「卒業生」である。テーマは大学を優秀な成績で卒業したものの、将来の不安にさいなまれ年上女性にのめり込んだかと思えば、その娘と駆け落ちをする。その課程の中で生きることで大切なことは何か、自分とは何なのかを見つめて、本当の意味での「卒業」をして大人に脱皮する話だ。原作の英語はかなりわかりやすく、高校三年の時にペーパーバックで夢中で辞書を引きながら読んだ。For God's sakeという表現はこの本の中で覚えたし、bourbonの発音はこの映画で覚えた。
 学生に紹介したことから、ふと、kindle電子書籍で原作はないかと調べたら、1000円ちょっとで販売されている。早速購入して読み始めたら、すらすら辞書はいらずに読めていく。体調が悪くベッドの上でやることもなく、さすがに睡眠も飽きてしまった身にはちょうどいい読書になった。まだchapter1を読み始めたところだが、この年齢になると主人公のBenではなく、熟年のMrs. Robinsonの視点で読んでいることに気づく。高校生の頃の自分と今の熟年の自分、それぞれをオーバーラップさせながら、改めて読んでみると、新鮮な驚きを感じ得なかった。

Apple Magic KeyboardをiPhone8 Plus用モバイルキーボードに改造する

 今までどれほどのキーボードを使って来たことだろう。本当に数えきれない。中には中古なのに、オークションで3万円で落札したApple II GSのmade in Japanのキーボードもあった。

 キーボードは書斎や研究室のものだけではなく、モバイルキーボードにもかなりハマって来たほうだと思う。あれこれ心奪われ、手を出し、それでいてある時には、飽きてしまう。特にモバイルキーボードは重さや打ちやすさ、あるいはバッテリーに関して、なにかしらの妥協が求められる。

  そんな中、最近はApple Magic Keyboardがお気に入りだ。MacBook Proとも似たようなキータッチだし、そもそもキーレイアウトがMacBook ProでもiPad Proのsmart keyboardとも同じなのが便利だ。今はテンキー無しモデルをカバンの中に入れて、iPad用のそとづけきーぼーどとして愛用している。このmagic keyboardを愛用すればするほど、今度はiPhone8 plusに使いたい衝動に駆られるようになって来た。

  使うことだけなら、簡単だ。ただペアリングすれば使える。だが、ことは、そう簡単ではない。iPhoneにはiPadと違い、角度を固定できるsmart coverがない。なにかしら、固定する道具が必要なのだ。

 もちろん、アマゾンを見れば、iPhoneスタンドがあり、それを使えばいいのだが、やはり、スタンドは別部品ではなくて、キーボードと一体にしたい。そうでなければ使い勝手が悪い。

 スタンドと一体を求めるなら、そういうサードバーティー製のキーボードを使うしかない。これでは最初の動機であるmagic keyboardが使えなくなる。はてさて…というわけで、それなら、作ればいいのである。

  というわけで、作ってしまった。肝になったのは、iPad miniに使っていたbunker ringである。こいつをうまくキーボードに固定すればいい。そこで、プラスチックの板に取り付けて、それをキーボードに取り付けたら、具合がいい。じゃあ、それでと思ったのだが、こんどは使っていない時のbunkerが邪魔だ。どうしても収納できるようにしたい。それならばと、プラスチックのファイルを切って、それをうまくつけたら、曲げることができ、使用しない時に、邪魔にならない。それなら、いっそ固定できるようにもしたい。そこでマジックテープの出番だ。仕上げに、段差を調整できるように、足の部分に、余っていたブックカバーから、スエードを切り取って、つけた。またiPhoneが当たる部分にも余った革をつけて、さらに固定感が出るようにした。

 以下は、その写真。

表側

f:id:msasaki1963:20180612133751j:image

裏側

f:id:msasaki1963:20180612133836j:image

収納時

f:id:msasaki1963:20180612133849j:image

取り付け部に革を張った。

f:id:msasaki1963:20180612133921j:image

その後、充電用の穴まで塞いだことに気づいて、修正した。

f:id:msasaki1963:20180612140751j:image

横置きの時

f:id:msasaki1963:20180612133942j:image

bunker ringを回して角度調整できる。

f:id:msasaki1963:20180612134037j:image

縦置きだってできる。

f:id:msasaki1963:20180612134058j:image

このセットを使うと、pomera DM200を出張に持っていく必要がなくなるかもしれない。

Pomeraの便利さ

 キングジムpomeraを長年愛用している。何台か購入して、今はPomera DM200を使っている。主に使うのは会議の議事録の作成や、本を読んでいるときのメモの打ち込みだ。Pomeraが素晴らしいのは、テキスト入力に特化していて、他のことに気をそがれることがないことだ。本を読むときのKindleと対をなして、文字を打つときのpomeraと言えるだろうと思う。きっとその中間で、文字を書くデバイスとしてのSonyのデジタルペーパーがある。iPadはいわば、そのすべてをこなすことができるジェネラリストだ。

f:id:msasaki1963:20180610062750j:image
 DM200はLANにも対応しているし、BluetoothiPhoneiPadの外部キーボードにもなる。ちょっと重たいのが玉に瑕だが、逆にそれだけの重みがあるので、iPhone8 Plusを乗せて使っても、倒れずに安定している。実は、今度予定しているアメリカ出張では、このpomeraとiPhone8 Plus、さらには入手予定のSonyのデジタルペーパー, DTP-CP1ですべてをこなそうと考えている。今までに重たい機材をいくつか持って行ったことから考えれば、格段に軽くなるはずだ。

f:id:msasaki1963:20180610062809j:image
 あたらしいpomeraが発売されて、ちょっとばかり目移りもしたけれど、このpomera DM200の機能性をもう一度認識して、さらに使い倒し手いければ思う。(今回のブログの原稿はpomera DM200で打ち込んで、それをQR変換し、iPhone8 Plusに読み込ませてから、コピペでアップロードした。)

リアウィング、ボディカウル

 本日のアルファロメオ作成報告。リアウィングを完成させ、その後、ボディのカウル、サイドポンツーンの片側だけを作成した。来週にはかなりいい感じに形が見えてくるのではないだろうか。

f:id:msasaki1963:20180603200751j:image

ペリカンからモンブラン

 学生のレポートや試験の添削には万年筆を使っている。以前はボールペンを使っていたが、下の用紙に映ったり、次第に自分の筆圧が落ちて来て、ボールペンペンを握って、書き込んでいくことが辛くなって来たからだ。

  万年筆を使い出してからは赤インクはペリカンを使って来た。

f:id:msasaki1963:20180603085941j:image

色の風味はオレンジかかったもので、昔ながらの先生の赤ペンのイメージだ。

f:id:msasaki1963:20180603090014j:image

だが、このところこの明るい赤が見えづらくなってきた。もう少しはっきりとした赤がいいなと思って丸善に行き、色サンプルを見せてもらった中で落ち着いた色を見つけた。それがモンブランだった。

f:id:msasaki1963:20180603090152j:image

色合いはこんな感じ。

f:id:msasaki1963:20180603090308j:image

お値段はペリカンの2倍だったが、これくらいの贅沢は許してもらえるだろう。