ペリカンのスーベレーン購入

 以前、こちらにも40年近く使っている万年筆の話を書いたが、結局、交換したコンバーターからもインクが漏れてきた。現在では今まで採点に使っていたダンヒルの万年筆に合うコンバーターは存在せず、このまま使うなら、インクをカートリッジにするしかない。
 もちろん、ボトル式のインクからカートリッジのインクにすることには問題はないのだが、どうしても仕事柄、赤インクの消費はある程度激しいので、カートリッジ式では不経済だ。
 そこで、40年近くも使ったことだし、ここは奮発して、万年筆を新たに購入することにした。いいものがあれば、出張の時に免税店でともくろんでいたが、残念ながら、高価な装飾品のようなものばかりで、実用的で購入可能な額のものがなかった。そこで、ネットで、以前から気になっていたペリカンのスーベレーンを注文した。楽天のポイントを使ったので、定価から少しばかり引かれた値段になることも同期の一つだった。
 今回はボトルインクが無料でつくとのことだったので、赤インクを指定して、ようやくインクと万年筆の純正の組み合わせとなった。以前、ペリカンの赤が明るすぎてモンブランの赤に変えた話を書いたが、もう一度純正のコンビと言うことで仕切り直してみたところ、どうも色合いがよろしい。もしかすると、長い間インクを保存することで色味の変化があったのが、以前の問題の原因だったのかもしれない。
 さて、早速使ってみたところ、これが素晴らしい。インクのかすれもなく、また軽量なので、書きやすいこと、この上ない。こんなことならもっと速くペリカンを試すべきだった。万年筆の味わいがようやくわかりかけてきたような気がした。

 

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