新iPad Pro 11インチ

 今回の新しいiPad Proはなかなかの意欲作だ。ベゼルをできるだけ無くして、指紋認証を廃止して、顔認証にしたのはiPhone Xシリーズの流れから当然ながら、それだけではなくて、Smart Keyboardの接続方式を改良している。今までにiPad Proだと、どうしてもSmart Keyboardの接合部分が弱くて、なかなか接続しないことがあり、イライラとさせられる。今度の新しい接続方式なら、ぴったりと本体とくっついたままだから、接続不良の恐れもない。

 12.9インチモデルでは縦方向のサイズダウンとそれと連動した重量ダウンが評価できるものの、新しいSmart keyboad folioをつけるとなるとなかなか外しにくいこともあり、結果的にはやはり重くなってしまう。

 二つの新しいモデルはそもそも価格からして、今までのものとは一線を画す。まさにProモデルになったのだ。だから、ゴールドという明るいカラーを無くしてシルバーとグラファイトというMacBook Proと同じカラーラインナップにしたのかもしれない。「もう、iPadでPencilは使えるようにしたんだから、今度のProはプロフェッショナルが使うものよ。だから性能良くしたよ。だから、お値段もお高いのよ。オホホホ」という声が聞こえてきそうだ。

 さて、こんなにも高価になったiPad Proは必要だろうか?授業で使うだけなら、一番安いiPadで十分だろう。3万円代のマシンを気軽に使うのがいい。それなら、今回のiPad Proは見送るべきだろうか?冷静に考えれば、「慎重にね」ということになるが、ガジェット好きは、やはり買ってしまう。最高速のタブレットを所有する喜びを感じたいから。それは軽自動車の方が都会では実用的だけれど、やっぱりかっこいいスポーツカーを乗り回したい心境と通じるものがあるような気がする。幸い、iPad Proならスポーツカーよりも、購入は現実的なのだ。

 というわけで、早速、新Apple Pencil、Smart keyboard folioとフルセットで11インチモデルをポチりました。