iPad Pro 11インチの光と影

 ようやく新型iPad Pro 11インチの本体、新型Apple Pencil、新型Smart Keyboardが揃った。本体とペンシルだけは先週の水曜日に来たのだが、キーボードだけが約一週間遅れて到着したので、その使用感とドタバタを報告する。
 まずは、速度だが、これは快適な早さで、アプリの切り替えも文字入力も速度としては申し分ない。今までのiPadで感じていたアプリの切り替えストレスは皆無になった。ペンシルでの入力もスムーズで、これも申し分ない。また、Smart Keyboardは旧型では、接触不良で頻繁に認識しないことがあったが、こんかいから、この接触部分は稼働しないので、そのような心配もない。どこのブログでも記事でも書いてあるが、使用感は快適だ。
 しかし、ネガティブな要素もある。まずは画面を保護するガラスフィルムについてだ。いつもiPadでもiPhoneでもかならず画面を保護するガラスフィルムをつけている。やはり高価なものだけに画面の傷は命取りだからだ。今回も本体に先駆けて、ガラスフィルムをネットで購入し、本体の到着と同時に取り付けた。ところが、である。まずはFace IDを認識しない。おかしいと思い、本体のリセットなどをして、ようやく設定をするものの、起動してもFace IDの認識が悪いのだ。さらに、画面でタイプをすると、二重にタイプされたり、あるいはタイプされなかったりと不安定であった。これは本体の不良かと疑ったが、もしやとおもい、ガラスフィルムを剥がすと問題なし。その後ネットで見てみると、どうもFace IDを認識するカメラをガラスが覆うことで認識ができなくなるらしい。またタイプの反応についてもどうやら静電気が関係していて、今回の本体はうまく静電気を逃がすことができずに帯電するからではと、ネットには情報があった。仕方なく、ガラスフィルムを剥がして使い始めたものの、今度はSmart Keyboardのキーが画面に当たることが気になり出す。多少の認識の不具合はパスコードを入力し、文字入力はSmart Keyboardがあるからいいかとわりきって、剥がしたガラスフィルムをもう一度つけ直すことにした。だが、そこはいったん剥がしてしまったフィルムと画面、ホコリがついていて、セロテープで細かくとりつつ、何度も貼り付け位置を修正しながら付け直した。そのせいだろうか?いささかタイプの反応が良くなった。さらにFace IDはフィルムにあいているカメラ用の穴の位置が微妙にずれるだけで、認識率が変わることもわかった。Face IDについてはその部分を切り取ったガラスフィルムが売り出され始めているから、なんとかなるだろう。ただし、画面のタップ反応については変わらないだろうから、フィルムを貼り付けた後に、密着させるように後から、フェルト生地で押さえるようにしてみようと思う。
 陰はまだある。それは磁力だ。今回は本体の背面にSmart Keyboardを全面に取り付けるように磁石が多く配置されている。これによって、他の機材への磁力が懸念される。その一番が腕時計だ。普段使っている機械式の腕時計は特に磁力に弱い。各部品が磁性を帯びてしまって、動かなくなるからだ。まあ、今までに使っていたiPadもスピーカーなどの磁石はあったが、新型iPadほど磁石は多くなかった。腕時計をつけたまま、新型iPadを使ってはいないので、その影響はまだ未知なのだが、やはり怖い。いっそ、iPadを授業を使うときには腕時計を外した方がいいのか、他の安い腕時計をつけるようにしたらいいのか、悩みはつきない。
 他にも、値段が高すぎる。なんとか、あれこれ持っているものを売却して、今回の資金を捻出したが、これは毎年買い換えるには厳しい。おそらく、頻繁な買い換えも、これで最後になるかもしれない。

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