外付けディスクで起動する効用

 MacBook Pro用にSSDを購入した。今までにも外付けのSSDを購入してきたが、今回はthunderbolt 3の接続とし、SATAではなく、PCIeのNVMeのもので、パソコンに内蔵タイプのものだ。それを収納するケースと、別途ヒートシンクも購入した。USB3.1SATAだと高価なものでも読み書き速度は500MB/s前後なのだが、今回のSSDは3000MB/sと、その6倍の速さとなる。接続もUSB3.1ではなくて、thunderbolt 3なので、さらに速度がます。今回、そのディスクを外付けにしようと思ったのは、なんと内蔵SSDよりも早くなるという記事を見たからだ。

 早速取り付けて、内蔵のSSDをCarbon Copy Clonerで外付けSSDにコピーして、外付けから起動するように設定した。なお、外付けディスクからの起動をする場合は、MacBook Proを再起動させ、その際にcommand + Rで起動して、セキュリティーの設定から、外付けディスクからの起動を許可という設定しなければならない。

 さて、外付けからの起動だが、これが素早い。その他の動きもキビキビしているのだが、思わぬ効用があった。それはMacBook Proのファンがほとんど回転しないことだ。回転していてもとても静かであり、これまでの爆音にはならない。これは内蔵SSDへの負担がなく、内部の熱が上がらないせいだろう。反面、外付けのSSDは熱がすごい、アルミ製のヒートシンクをつけたのだが、なるほど、SSD用のヒートシンクが部品で売られている理由がわかる。性能が上がれば、それだけ熱を持つということなのだろう。この熱がパソコン内部で篭れば、確かにファンが爆音で回るわけだ。

 iPad Proをメインで使うのは、無音だからで、昔から、無音のパソコンが理想だった。Macintoshが最初からファンを持たなかったのは、スティーブ・ジョブズがパソコンのファンの音が嫌いだからだったそうだが、よくわかる。パソコンのファンの音は不快だし、特に早朝深夜に使うときには不愉快そのものだ。だから、昔から、パソコンを机の下に置いたり、オーディオ用のラックに入れたりと、それなりの音対策をしてきた。デスクトップマシンを自宅で使わないのも音が嫌いだからだ。

 無音のIPad Proとmagic keyboardの組み合わせで、日常の業務のほとんどが賄えるし、MacBook Proのファンの音が好きではなかったので、iPad Proを重点的に使ってきたが、これからはこの静かなMacBook  Proも静音マシンとして出番が増えるかもしれない。