感じの悪い感じ

 昨日、息子からのメッセージで、「振り込んでもらえた感じ?」とあった。振り込みはしたのだが、この「感じ?」とはいったいなんなのだろう。通常なら、曖昧な事柄、はっきりとわからない事項になら「〜の感じ」というのはあると思うのだが、yes-noがはっきりしている事項で「感じ」はないのではないか。振り込んだか、振り込んでいないかのどちらかしかないのだから。

 もちろん、「感じ」という表現が最近の若い人の間で多用されているのも知っている。きっと曖昧化する表現であり、この20年くらいで定着化してきたような気がする。おそらく若い人からするとはっきりさせてしまうと相手に申し訳ない気持ちがあるので曖昧化するストラテジーになっているのかもしれないが、私の年代からすると、大変な違和感がある。釈然としないというか、「はっきりしなさい!」と言いたくなってしまうのである。「〜の感じ」と言われると、どうも感じの悪い感じなのである。