10年ぶりの洗車

 この10年近く、車を洗ったことはなかった。正確に言えば、洗車はガソリンスタンドの洗車機で済ませていたのだ。ところが、今年は車を替えて、新しくコーディングが施されたため、いきなり洗車機にかけると折角のコーディングに影響が出る(よく調べたら、1ヶ月を越えれば洗車機は良いと昨日初めて読んだ説明書に書いてあった)。汚れも目立つし、水洗いだけでいいので、ホースを新調して、洗車をした。

 水をかけながらスポンジでさっと汚れを拭けば落ちるので、気持ちいい。昨日の炎天下で大人が堂々と水遊びができるのはこんな時なんだなと思いながら、ひとり水に濡れつつ車にシャワーをしていたら、なんと虹ができるではないか。面前にできる自分だけの虹。これはなんとも言えない贅沢感がある。少しばかり見入ってしまった。

 さて、水で洗ったら終わり…ではない。その水を拭き取らないと水滴が乾いたところが汚れとして出てしまう。専用のクロスで水を吸収していく。数分経ったところで、日の当たるところの水を吹いて驚いた。もう水ではない。お湯のレベルだ。確かに暑いとは思ったが、コーティングの水捌けがいいので、水が水滴状になっていて、それがレンズにように光を集めたのかもしれない。暖かいのだ。昨日はこの夏一番の暑さ。昼のまさに一番暑い時間をこうして、水の温度変化で感じることができたのは良かったのだが。流石に体力的にバテてしまい、そのあとは結局何もできずにボォーッと過ごす。そんな夏の1日であった。