夢のモンスターデバイス

 先日ネットを見ていたら、MacOS7や8のシミュレーターがWebで見られるという。なんでもMacintosh Quadra 800のシミュレーションらしい。少しいじってみたが、驚いた。あの当時、1992年くらいだと思うが、これは最高スペックのMacだった。私は1991のボーナスで購入したMac IIciからQuadra 700にアップグレードした頃だ。あの頃は既存のマシンのCPUやケースを交換して、こうしたアップグレードができた。まさにSDGsの先駆けだった(価格は恐ろしく高かったけれど(苦笑))。

 このシミュレーターの秀逸さがわかるのは、中で再生できるQuickTime movieだ。当時のアップルのCMを見ることができる。今のスマホの精度やクオリティーから見ればおもちゃ程度だけれど、当時はそれに感動したものだ。カラースキャナーを使って、8ビットカラーをパソコンで扱うには300万円以上の投資が必要だったなんて、今の若い人には想像もできないだろう。そんな当時からすれば、今のiPadiPhoneはまさに夢のモンスターデバイスだ。片手でもてて、ポケットに入って、通信ができて、動画や静止画を簡単に扱えて、ゲームができて、オフィスソフトが使えて、バッテリーが1日持つ。

 タイムマシンに乗って、あの当時の自分に見せびらかしたいと思うのは、私だけだろうか?(笑)