ちょっと嬉しい話

 最近、メールで「あなたの名前が言及されました」と頻繁に届くようになった。Academia.comというサービスで、自分の名前が論文などで言及されると届くサービスで、有料会員になると、どの論文で言及されたかがわかる。前からメールは届いていたが、言及されたものが医療系のものなので、同姓同名の人だと思っていた。以前、同姓同名のお医者さんのメールアドレスとして、どこでどう間違ったのが、私のメールアドレスが登録されてしまい、それから、医療系のメッセージ私に届くようになっているのだ。

 さて、最近のメールだが、どうも私の領域の言語学関連らしい。どうして、そんなことになっているのかと不思議に思っていた中、最近購入した専門書の中の最後の参考文献の中を冷やかしで自分の名前がないものだろうかと、見ていたら、なんと!、まあ!、嘘でしょう!、と、自分の名前を発見してしまった。しかも同姓同名ではない。私の書いた論文が参考文献に上がっている。しかも、日本語で書いたものだ。その本は選択体系機能言語学の現在のトップたる研究者、Christian Matthiessen教授が書いたものだ。びっくりした。どうも日本語における分析の歴史的な流れの中で言及されたようだ。

 さらに、他にもそんなことはあるのかと冷やかしで、見てみると、3冊、私の論文が参考文献として挙げたものがある。中には選択体系機能言語学創始者、M.A.K. Halliday教授について書かれた、Intrducing H. A. K. Hallidayという書籍もある。翻訳への応用の例で、日本語と英語の翻訳についての例として私が上がっていた。いやはや、まさか海外の一流出版社で出された本の中に自分の名前があるなんて、夢にも思わなかった。なんだか、ちょっとだけ自慢したいなという出来事であった。