3倍成人を祝う会

 今日は成人の日の休日。例年であれば、20歳を迎える(迎えた)人の祝いの日だが、18歳が成人となってからは、名称がいろいろとかわっているそうだ。自分が成人の日に何をしていたかは過去のブログの記事を見ていただければわかるが、今年、私は還暦、3倍成人である。

 うちの子供たちが小学生の時に「二分の一成人式」なるものが催された。私たちの世代にはなかったもので、少子化の影響からか、そういうものもあるのだなあと思っていたのだが、半分があるのなら、2倍、3倍もあっていいのではないか。これからは、この逆の2倍成人式、3倍成人式を自治体は催すべきだ。

 そもそも還暦は家族が祝ってくれて、赤いちゃんちゃんこなんぞを家族の前できせられる催しだったが、最近の出生率の低さ、非婚率や離婚率の高さによる独身族の増加を考えると、これからは還暦のまま独身も珍しくないはず。家族での祝いを求めても難しくなるだろう。それなら、いっそ自治体で、みんな40、60が集まって、「頑張っている?」とか、「生きてる?」とかの確認の場があってもいいんじゃなかろうか。

 もちろん、今住んでいる場所は子供時代を過ごしたところではないけれど、年代による連帯感はあるはずだ。3倍成人を祝う会で、赤に身を包んだお爺さん、おばあさんが集まって、市長の祝いの言葉を聞くのはどうだろう。きっと、市長は自分たちよりも年下ながら、「これから社会の一線から身を引くみなさんは…」と大人としてのあり方を示す、ありがたい言葉をいただけるはずだ。