テレビで見る我が母校

 この1月から始まったドラマに北川景子主演の「女神の教室」というのがある。法科大学院が舞台のようだ。いまさら、法科大学院か?というツッコミはさておいて、このドラマの予告を見た時に我が母校、国際基督教大学の本館がチラッと映ったような気がして、本編を見てみた。やはりICU本館である。リノベーションをしていて綺麗な外装にはなっているが、骨格といい、風格といい昔のままだ。

 本館の前には芝生が広がっていて、その中央は少し小高くなっている。ICUの学生はここを「バカ山」というここで気持ちよく寝っ転がっていると勉強を忘れてバカになるから、と諸説あるらしい。ドラマに映った本館前にもバカ山が見てとれる。もう30年近くICUには行っていないが、Webサイトを見るとまだまだ昔の面影があるようだ。

 大学院からICUに入ったのだが、そこで2年のつもりが2年留年をして4年過ごした(苦笑)。おかげで留年する学生の気持ちはよくわかるし、人生につまづきがあっていいことも学んだ。学問はもちろんだが、そこでのさまざまな出会いや、のちにそこで出会った人たちの多くがさまざまな世界で有名人になっていこうとは当時は夢にも思わなかったが、今から思えば、ICUというところは留学生も多く、世界中からいろいろな人が集まっていた。また帰国子女も多く、見た目の華やかさの反面、さまざまな問題にも直面していると学んだ。「バカやま」はバカどころか、お利口にしてくれた場所であったのだ。