そうではないですよ、Jet Stream!

 昔から大好きなラジオ番組がJet Streamだ。高校生の頃、深夜に起きて城達也さんのアナウンスを聞きながら、遠い外国旅行をイメージしたものだ。今でも昔の録音を聴きながら仕事をすることが多い。この番組の影響でポール・モーリアも好きになり、コンサートまで行ったものだった。あのオープニングのセリフは代を重ねて、今は大沢たかおさんがキャスターとして語っている。城達也さんの頃のなんともロマンチックなイメージはそのままだと思う。今はradikoのタイムフリーで聞くことができてとても嬉しい。

 さて、この番組、今も昔ながら外国の旅情報を教えてくれるのだが、数日前の放送の内容は、「ちょっと待って!そうじゃないよ!」と叫びたくなった。その会ではアメリカの東海岸プリマスを紹介していた。ピルグリムファザースと呼ばれる人たちが1620年にイギリスから渡って、アメリカに入植を始めた地だ。ここにはメイフラワーという当時、大西洋を渡った船が再現されて、歴史博物館として人気があるとのことだった。

 そうなのである。昨年の夏、そのメイフラワーを目当てに、ボストンから列車に乗り、無人駅で1時間過ごすことになった果てに、行ったのだ。憧れのアメリカ建国のふるさと、プリマスに。

 だが、そこにメイフラワーはなかった。タクシーの運転手さんに後で聞いたら、現在他の場所で修復中で2020年までは帰らないとのこと。そういう最新情報は番組の構成作家たちは調べないのかもしれないけれど、もしかすると、その情報から旅行に行く気になって、実際に行ってがっかりする人たちが出たらどうするのだろうか?いらぬおせっかいと心配ではあるのだが、旅情報、特に外国の情報だけは、自分で確認をしなければダメだなと改めて思ったしだい。

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ここがプリマス