糞害に憤慨

 近所には何匹か野良猫がいる。近所で空き家になっている家を根城にして、界隈を我が物顔で闊歩しておる。我が家の庭でも偶然鉢合わせして、そそくさと逃げていくのを何度も見かけた。朝には、赤ん坊の鳴き声のような猫の声が近所に響き渡り、ちょっと怖いような気さえする。

 さて、その猫たちであるが、なぜだか我が家の庭で用を足すのである。それも形が残る方を。今までに玄関先の砂地のところ、庭の砂地のところに用を足していた形跡があったので、昨年、そこには庭石を敷き詰めたところ、すっかりとそれがなくなり安心していたのだが、またぞろ我が家をトイレにし始めた。先週はなんと駐車場の車の乗り口付近に大きなものを残してくれた。車で出勤と思った矢先に見つけてしまい、しばしその掃除をする。「今朝から運がついてる」などと洒落でも言わないと気分が滅入りそうになる。

 昨日は朝の庭掃除をしようと玄関に出たら、花壇がわりに使っている大きな壺の中に大きな塊を残しているではないか。まずはその掃除からか…と朝のいい気分もすっ飛んでしまう。それにしても、なぜ我が家なのか。トイレにするには何か心地よいものがあるのだろうか。意気込んで考えてみても「う〜ん、このことはわからない。」