ユーザーという言葉の違和感

 最近のネットニュースや広告を見ていると、あまりにも安直に「ユーザー」という言葉を使っているのではないかと思う。どうしてカタカナにする必要があるのだろうか。レストランの顧客にもユーザーなんて言う言葉を使っているものもあるが、どうしても横文字にしたければ、カスタマーが正しいし、乗り物についてならパッセンジャーだ。中には視聴者(audience, viewer)とすべきでもユーザーと呼ぶ。あまりにも安直にユーザーという言葉を使いすぎだ。

 上記のものも、顧客、ファン、視聴者、利用者、客と使えばいいはずなのだが、全て同じユーザーという語を使うのは語彙を使いこなすことができない語彙力の貧困さから来るのだろうか。なんでも「可愛い」「キモい」「無理」とみじかい一語で済ませる発想と重なる気がする。

 言語は変化する。それは言語学者として当たり前の認識だが、ただのおじさんとしては、やはりため息をつきたくなるのである。最近は新聞でも安直なユーザーという語が使われ始めているように思う。なんとか漢字表現で置き換えられないものだろうか。

 

Surtees TS-20 完成

 ずっと制作中だったSurtees TS-20, 1978年モナコGP仕様が完成した。失敗もあって、取り付け直しなどもあったが、なんとか形になったので、ご覧いただければと思う。

 

制作中のリアボックス周り

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サスペンションはいつもように楊枝に着色して、糸くずを巻いたもの。シャフトは0.9mmのシャープペンシルの芯を使った。

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フロントのサスペンション周り

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タイヤを取り付けた全体像

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リアウィング周り

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シリンダーはカバーを取り付けると見えなくなってしまう。ここに限らずだが、完成するとさまざまな部位は結局隠れて見えなくなる。だからこそ、それを記録したくて、ここに制作途中報告をあげているのだ。

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余裕があれば、プラグへの配線も糸か細い金属を使って再現するのもアリかもしれない(笑)。

 

なお、次はOsella FA1F 1984年のドイツGP仕様を作り始める予定。

 

 

 

数独にハマる

 学生にはことあるごとに論理的な思考力がこれからは大切だと言うのだが、振り返って、我が身はどうなのだろうと反省することが多くなった。論理力はもちろんシーケンシャルな思考も大切だが、同時に俯瞰的な視点も必要になる。そこで、自分もトレーニングしなければと、数独のアプリを購入して始めることにした。

 数独は縦列、横列、ボックス内と全て1から9の数字が重ならないように配置するゲームだ。始める前はなかなか正解にならずにゲームオーバーを繰り返して、イライラもしたのだが、慣れるとこれが面白い。つい狭いところで正解の数字を考えるのだが、他の列の組み合わせを同時に考えていくと正解がわかるし、多角的な視点に立たないと、正しい数字が入らない。ただのボケ防止にと考えたがかなり中毒性を帯びてしまう。またできた時の達成感は脳内にドーパミンが増えたことを実感する(笑)。

 なお、数字だけでもボケてしまうので、同時に漢検のアプリも初めて、漢字練習と、中学生の数学アプリも始めた。もう一度、学び直しの時が来たようだ。

レーザー刻印マシンを購入

 しばらく前にクラウドファンディングで見つけたのがレーザー刻印マシンだ。パソコンからもスマホからも操作できて、文字もデザインもレーザー刻印ができるとのことで数ヶ月前に支援した。

 すっかりそのことも忘れかけていた頃、リターンとしてマシンが届いた。本日色々と弄り倒してみた。ドライバーのインストールでは少しもたついたものの、なんとか使えるようになり、photologで作成してあった自分の名前ロゴを早速刻印づけてみた。

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まずはiPhone12用に使っているレザーウォレットだ。高価なものだけにいささか躊躇したが、一度廃材の皮革で練習してからえいやっ!と掘り込んでみた。

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誤算だったのは、レーザーで焼いた後の煤というか焦げがあって、触ったら、それが黒ずみのように汚れとなってしまったことだ。ハンドクリームを塗りながら、汚れは落としたものの、それが掘り込んだところに残ってしまった。まあ、使ううちに手の脂が染み込んで、汚れが落ちるかもしれない。

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こちらはKindle Paperwhiteに使っているレザーカバー。まあまあである。

 

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新書カバーもやってみた。

 

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最後はA4の書類入れだ。これもまあ、うまくいった。

 

自分のものにこういう刻印付けをするのが夢だったのだが、それが手軽に実現した。

 

 

 

Proからの引退

 昨年の春、iPad Proを入手して、色々とここに書いていた。iPad Pro 12.9インチはファンレスのパソコンとして考えても優秀で、特にMagic Keyboardとの相性が良かった。

 ところが、秋にM1 MacBook Airファンレスで優秀な速度に魅了されてからはiPad Pro 12.9はニーチェアに座り、人間ダメになる格好でのブラウザーとして使うだけで、せっかくの性能が生かしきれず、このためだけに高価な機材を使う必要があるだろうかと疑問が出始めた。

 そこで何度となく売却を試みるも諦めていたのだが、先日ついに売却をした。代わりに無印iPadを購入して、気軽にニーチェアに座りながらのブラウジングに使っている。

 iPad Pro 11インチも使っていたが、それはiPad Air第4世代に交代し、MacBook ProMacBook Airに変わった。iPhone 11 Proも無印のiPhone 12に変わり、プライベートの空間からはProと名のつくものが消えた(ただし、職場はMacBookiPadもproを使っている)。自宅でのんびりと趣味や執筆の業務だけなら、もうproモデルは必要ない。20年くらい前なら、音声編集やビデオ編集に夢中でいつも最新の最高マシンを手にしていたのが嘘のようだ。

 Proスポーツの選手も引退の時期が難しいようだが、私はあっさりとProからの引退を決めてしまったのである。

言葉の男女差

 オリンピック組織委員会のトップの発言が物議を醸しているが、男女のコミュニケーションの問題は洋の東西を問わない。ただ、問題は彼が公人としての立場で公の場でそのような発言をしたところに問題がある。ただ、内面の感情では彼に限らず、誰でも男女のコミュニケーションの問題でトラブルを経験した人は多いはずだ。私も我が家では妻に「あなたはもっとはっきり喋りなさい。何をいっているのか聞き取れない!」としょっちゅう注意されるのだが…(苦笑)

 男女の言語的なストラテジーは異なる。男性は直接的にテーマに入りたがり、結論を求めたがる。女性は間接的に断言を避ける傾向がある。これは社会言語学の講義をするときに話す、一種のステレオタイプ的なストラテジーの違いである。もちろん、個人差もあるし、立場によってそれは異なる。

 まず、私的な場合ではどうだろうか。女性はその場に合わせて調和していくことが多いが、男性は割と自分の意見を勝手に言う。女性同士の会では、「そうそう、そんなんだよね」という発言が多く、男性の場合は、人の話は関係なく「俺は、こうなんだよね」と自分語りにならないだろうか。

 ところが不思議なことに、日本の仕事関係となると、むしろ男性が周りに合わせていき発言を控える。その一方で、女性が物おじせずに意見を言う場合が多いように思う。私の仕事上の経験であれば、そうだ。その時の意見によって改めて改善点が見つかることもあれば、確認点が見つかることもあり、むしろありがたい。確かに会議の時間は長くなるが、むしろ建設的な結論になるように思う。

 男女の言語差については社会言語学のテーマとしても研究されている。デボラ・タネンというアメリカの社会言語学者の本をいくつかお読みになると面白い発見ができるはずだ。

さようなら、Ideapad Duet Chrome

  Ideapad Duet Chromeの話を書いたのは先週のことなのだが、少し使ってみたが、やはり相性が悪かった。延時間にして2時間くらいしか触らなかったかもしれない。Linuxを入れてみたり、Office ソフト使ってみたりしたのだが、一番、「ダメだこりゃ」と思ったのが、Tverでテレビ番組を見ていたときに、何度か固まってしまったことだ。せっかくのバイプレイヤーズが途中で止まり、アプリを再起動と、すっかり楽しみが半減してしまったのだ。

 綺麗なうちに次のオーナーを探してあげなければと、販売サイトに出したら、あっという間に買い手がついた。そこで十分活用してもらえるだろう。