Amazon music HDに申し込む

 オーディオの話の続きである。スピーカーに向かって音楽を聞くというのは、ある程度時間の余裕がある時でないとできない。この年末年始の休みに、じっくりと音楽を聴き始めると、今まで気づかなかったことを認識することが多くなった。スピーカーのボーカルの件は前々回に書いたが、今回は音の深みというか、情報量のことだ。

 持っていたCDを全て、iTunesに256kbpsの圧縮率で読み込んで、CDは処分してたのだが、このデータ圧縮率を選んだのは、Apple Musicで販売している曲のデータ圧縮率だったからで、それに合わせたのだ。この夏まではBoseのSound Link Miniで聞いていたので、この圧縮率でも問題はなかった。ところが本格的にアンプやスピーカーで聴き始めると、ちょっと音の平坦さが少し分かるようになってきた。

 そんな中、AmazonがCD音質でのストリーミングサービスを始めた。最初の3ヶ月は無料だ。データはロスレスで、CD音質であり、中にはハイレゾ相当のものもある。無料期間だけでも試してみようと思って、聞いたら、驚いた。確かに音の情報量が違うのだ。プライム会員だと年払いで、1ヶ月1500円弱。毎月CDを1枚買う感覚で、聴き放題だし、CDをため込む必要もない。聴き放題だから、今まで、購入してまで聞いてみようとは思わなかったアーティストまでも聴き始めた。息子が好きだというBounty Footも聞いてみると、なかなか歌詞がいい。懐かしい惣領智子のアルバムだって、聞けるのだ。

 あっという間に気に入ってしまって、iTunesに登録してあるアルバムをせっせと探し出して、playlistに登録している。これなら、iPhoneだって、iPadだって、最低限の容量でその都度、ストリーミングの音楽でいいじゃないかと思えてしまう。いや、なかなかこれは、目立たないけど、CDを持つこと、そのものを辞めさせてしまうほどの衝撃があるんじゃないだろうか。