やっとわかったオーバーシュートの意味

 今朝、Japan Timesを読んでいたら、記事の中でovershootのことが書いてあった。そもそもその意味とは何かと。辞書を調べると、的を外すこと、狙っていたところを外すことのようで、飛行機のオーバーランの意味でも使われるらしい。また科学分野では何かしらの数値を超えることから、きっと医学、特に今回の感染症のことでは、期待値を超えた数の患者、あるいは感染症者を出すことを意味するのだろう。そういえば、小池都知事の記者会見の中で、北大の西浦教授だと思うが、この「期待値」を使って説明していたが、一般の人は「期待するって何よ!」って誤解しなかったろうか?これは統計学で使う言葉で「予想される値」の意味だが、これも統計学などを意識しない人たちには誤解されるんじゃないかと会見を見ながら感じてしまった。

 記事の中では鳥飼玖美子立教大学名誉教授の話が出ていて、最初に使われたのはイギリスの関係者が記者会見の後に、オフレコの話の中で出てきたものが、使われるようになったのではないかとのこと。また、政治家が闇雲に横文字を使うことへの批判もあった。私も英語の教員だけれど、今の政治家や官僚たちが無闇に横文字を使うのは抵抗がある。日本語に直す、言い換えて説明する努力を放棄しているように思うのだ。それともあえて横文字を使って、あえて切迫感を与えないように政治的な判断をしているのだろうか?