やればできるんだけどね

 授業で学生たちに、SNSに英語でメッセージを書きなさいという課題を出した。全員がTwitterInstagramをやっているわけではないので、メールで、それらしいメッセージを作成して、送っても良いとしてある。中には、実際にTwitterInstagramに英語で課題のメッセージを書いた学生もいる。授業では外国人であり、SNSの英語は省略も間違いも多いのだから、気兼ねせずに書きなさいと指導したのだが、これが、よくできるのである。もちろん、英語表現として間違ったものもあるけれど、十分にSNSでの意味は伝わるし、写真を添えることができるので、言語情報が補助的になり、さほど気にならない。学生たちも楽しんでいるようだ。

 情報発信の英語ができないと日本の英語教育が批判されるが、実は英語を使わなくても生きていける素晴らしい環境にいるわけだし、どうしても英語を使わなければいけないわけではない。母語を自由に使える幸せはどこかの国の少数民族が実質的に母語を剥奪されている状況と比べると雲泥の差と言えるだろう。ただ、どうしても英語を使えるようにというのなら、SNSから、少しばかりブロークンな英語で始めればいい。そうすると、意外に日本人の学生がしっかりとした英文を構成できることに驚くはずだ。できないのは英語ではなくて、「間違った英語を使ってはならない」という刻印づけをどのように取り払うかであろう。そのためにも、教員が自分で実際にTwitterを英語で呟くくらいしてもいいと思うのだが。。。。

 

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