明日は我が身

 昨日、帰宅途中で挙動がおかしい老人を見かけた。壁に手をつきながら、2、3歩進んでは、歩みを止める。いかにもしんどそうだ。そこで、思わず声をかけた。「大丈夫ですか?」と。そうすると、「大丈夫、大丈夫」との返答。そう言われてはそれ以上はできない。家を目指して再び歩き始めた。交差点で足を止めて、どうにもやっぱり気になって、後ろを振り返ると、先ほどの老人がいない。「大丈夫か」と思った瞬間だった。先ほどの老人が倒れたのが目に入った。すぐに駆け寄ると、近くにいた中学生の一人、駆け寄ってくれた。老人は「大丈夫、家はそこだ」というけれど、立てない。「家まで救急車で送ってもらいなさい。どうせタダだ」と言って、私は携帯から119番をした。考えてみれば携帯から緊急通報など初めてだ。ワンコールもしないうちに「事故ですか、病気ですか」との問合せ、救急からの質問に答えて、5分ほどしたら救急車が来た。後は救急隊員に任せて帰宅したのだが、その話を家族にしながら、「そういえば、今日は忙しくて、昼ご飯、買うのを忘れて何も食べてない」と言ったら、「他人のことより、自分の心配をしなさい」と怒られた。

 それにしてもこの暑さ、いつ自分が倒れてもおかしくない。みなさんもお気をつけあれ。