ライフスタイルとiPad

 複数のiPadを持つのは、それぞれに目的があるからだ。家庭の料理なら、包丁は一本で済むが、プロの調理師であれば複数の包丁を使い分けるのと同様に、iPadも使い込んでいくと、それぞれの長所と短所、使う場所や目的に応じてどうしても複数欲しくなる。

 今は、家庭のプライベート、無音PCとしてiPad Pro 12.9インチを使い、外への持ち出し用と外出先での利用にiPad Pro11インチを使っている。特に11インチモデルはノート書きをするための「書くための」iPadとしても使っている。また、システムノートとして使うために常時カバンの中にはiPad miniが入れてある。これは授業中に手にしながら、教室巡回をしながらポイントをプロジェクターに無線で表示するために重宝していた。

 さて、今年に入り、授業の多くが遠隔となって教室を巡回する必要がなくった。また役職となって会議が増え、その都度メモを書く頻度が高くなった。また老眼が加速して小さな表示が読めなくなってきた。こうなるとこれまでiPad miniが活躍してきた場面がなくなってきた。専用のオフィスに座って仕事をすることが多くなると、そこに道具を置きっぱなしにすることができ、持ち歩く必要がなくなる。iPadも置きっぱなしにできるのならと、考えてしまう。また、手書きが増えてくると、iPad Proの120Mhzの画面の書き換え速度の快適さがよくわかるようにもなってきた。

 そこで、iPad miniは手放し、iPad Pro 11インチにその役割を果たさせようかと今、思案中なのである。ライフスタイル、自分の仕事の状況、これらが変化するのに応じて、使いこなすiPadも変わっていくのだろう。